小説の書き方

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#66 再び人称の話

しばらく更新できませんでした。
一週間に一回は更新するようにいたします。

人称については、このブログで何度か触れていますが、
小説の文章表現の根幹の部分ですので、これからも何度も書きます。

大きく分けると、
「一人称」
「三人称」
の2つになります。

一人称は自然に理解できるのですが、三人称はかなり複雑です。

1.神視点の完全な三人称
2.主人公視点の三人称(客観的)
3.一人称に近い三人称(主観的)
4.複数人物視点が、章ごとに切り替わる三人称

の4つのケースがあると思います。
2.と3.はかなり似ていますが、印象は大きく違います。

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#65 組み合わせ

小説のテーマ、タイトル、プロットに、意外なものを組み合わせるというテクニックがあります。

ネクタイと民主主義
新幹線とソクラテス
夏ミカンとボクシング

小説でいうと
「月と6ペンス」
「となり町戦争」
などはその技法だと思います。

全く関係性がないものを結びつけることで、読者に新鮮な印象を与えることができますし、そこから思いもつかない意外な展開を生み出すことができます。コピーライティングでもよく用いられる手法です。

#64 プロット作り

以前「箱書き」を使ったプロット作成について書きましたが、それが面倒くさい人は、「登場人物設定」からでもプロットは作れます。
たとえば

吉田光雄:内気な高校生だが、1億円の宝くじに当たってから、両親を含めた多くの人間に追いかけられることになる
吉田不二雄:光雄の父。事業が失敗し、光雄が当てた1億円を強奪しようと、光雄を追いかけ回す
山本淳子:光雄の同級生。クラス一番の美人。光雄のことが少し気になっている

というような感じです。
登場人物の名前の横に、芸能人の俳優の写真なんかを貼ってやれば、更に臨場感が増します。
登場人物の設定がバッチリできれば、プロットの大半は完成したと思っていいと思います。

#63 メモ

小説のアイデアは突然浮かんだり、いろいろな媒体からインスパイアされますので、その都度メモを取る癖をつけましょう。
メモにはいろいろな階層があります。

・タイトル
・登場人物の氏名やキャラクター設定
・時代や場所の舞台設定
・小ネタ
・小さいエピソード
・結末のオチ
・大きなプロット

メモの蓄積は非常に重要です。一夜漬けでは、これらのアイデアは絶対に出てきません。

#62 純文学とエンタメ

小説を書いたことのある人なら、誰もが気にしたことのあるのが「純文学」と「エンタメ」の双璧ジャンルです。
非常にザックリとした分け方ですが、純文学作品には芸術性が求められ、エンタメ作品には商業性=広い意味での面白さが求められると言っていいでしょう。
別の見方をすると、純文学は一文一文に重きがあり、エンタメ作品はトータルの完成度に重きがあると言えます。
(ただし古典文学と言われている名作は、発表された当時はエンタメ作品であった可能性も高いです)
エンタメ作品は、SF、恋愛小説、推理小説、アクション、歴史小説、ライトノベルと、幅が広いのも特徴です。
なお純文学という区分自体は日本に特有のもので、海外の場合にはあまりそういう分け方はしません。

#61 タイトル

新年明けましておめでとうございます。
1ヶ月ぶりの更新になってしまいましたが、2013年も宜しくお願い申し上げます。

新年1回目はタイトルの話です。タイトルというのはどうしても後回しになったり、締め切り間際になって慌てて考えるケースが多いと思いますが、小説にとっては本文と同じくらい重要なものです。
その小説が出版されて本になった場合には、タイトルがその小説を生かしたり殺したりすると言っても過言ではありません。
最近の小説を見ていると、タイトルがキャッチーなものが増えています。
しかもタイトルを考えるプロには、コピーライターという職業があるくらいなので、そう簡単にいいタイトルを考えることはできません。

いいタイトルをつけるためには、日頃からのトレーニングや、アイデアのメモが欠かせません。
思いついたフレーズや単語があれば、タイトル用にメモしておきましょう。
また、一つの作品のタイトルとして、10個くらいの候補は考えましょう。

#60 ストーリーテリング

ストーリーテラーと呼ばれる作家がいます。
読み始めると結末が気になってしょうがなく、最後まで読むのをやめられないような作品を書く作家です。
こういう作品では、何よりも設定や構成が大切ですので、小説を書くまでの準備や取材に間違いなく時間や労力をかけています。
また、読者を一気に作品に入り込ませるための、スムーズで流れるような文章も、簡単には書けません。
読者を深く感情移入させるためには、長編であることも望ましいでしょう。
ストーリーテラー型の作家は、芸術家というよりは職人と言えます。
純文学的な立ち位置からは、ストーリーテリング的な作品はあまり高い評価を得ませんが、総合的な完成度は非常に高いのが特徴です。

#59 主語の省略

小説のテクニックの一つに、一人称の主語を省略する、というものがあります。
一人称の小説の場合は、主語は「わたしは」なので、それがなくとも意味は通じますし、また文章全体が軽妙になりリズム感が出ます。
毎回「わたしは」「わたしは」が続くと確かに見栄えがよくないですね。
英語の場合は必ず主語が入りますが、元々日本語は主語がないことが多いため、毎回主語が出てくると、文章が重く感じられるということでしょうか。
(英語も、近親者とのメールなどでは一人称の主語をよく省略するようです)

#58 プロット構築と執筆

小説の書き方において、1)最初にプロットを全部組んでから書く人と、2)書きながらプロットを考える人がいます。
パソコンでの執筆が普及した現在ですと、書きたいパートからバラバラに書くということも可能になりました。
1)はどちらかというと論理的で緻密な人向け、2)は芸術的でひらめき型の人のスタイルだと思います。
1)と2)のどちらがいいのかについては、人により向き不向きがあると思います。個人的には、1)の方が最終的な執筆は短時間でかつ効率的だと感じます。
プロット自体があまり重要でない純文学の場合は、2)のスタイルの方がいいのかもしれません。

#57 メモ帳

小説家はプロアマ問わず、ほとんどの方がメモ帳を持ち歩き、思いついたアイデアをそこに書き込んでいっているようです。
なぜかというと、人間はいいアイデアを思いついても、メモらないとすぐに忘れてしまうからです。
アイデア集にもいろいろな分類があります。
「大プロット」「小プロット」「エピソード」「登場人物のキャラクター、名前」「風景描写」などなど...
メモ帳を常に持ち歩き、思いついたことをメモしていきましょう。
今はスマートフォンという便利なものもありますので、電子機器に記録を残すのも可能ですね。