小説の書き方

小説 文学 書籍

Month: July, 2012

#48 タイトル

小説のタイトル(題名)は、小説の要素として非常に重要なものです。
人間の名前と同じで、その作品はそのタイトルを通して認識され、流通され、購読され、評価されます。
読者は作品を読むよりも前に、タイトルから受け取るイメージでその作品の内容を想像します。
タイトルのつけ方は、小説の書き方というよりも、コピーライティングの技能が必要です。
コピーライティングは簡単なようでいて、なかなか難しい技術です。

#47 装丁

本は紙と文字で出来ていますが、それだけではありません。本の中身の活字の版組と、表紙と裏表紙の装丁も、本の非常に重要な要素です。
元々本の装丁はそれ専門の職人による高度な芸術品でしたが、印刷が自動化された現代では、職人による装丁はごく一部の非常に贅沢な本にのみ許されたものとなりました。
表紙と裏表紙は、今も本の装丁デザインの専門家により作られています。ただしデザインを決めるのは基本的に作家ではなく編集者です。
表紙デザインは、本の内容以上にその本の印象を伝える力が強いと思います。よいデザイナーに恵まれた小説は幸せだと言えます。

#46 サプライズ・エンディング

 小説のエンディングにおける一つの定番は、サプライズ・エンディング、その名の通り、読者の期待を裏切り、予定調和を破壊することで強烈な読後感を与える方法です。
 ミステリーやサスペンスにおいては基本とされる方法ですが、それ以外のジャンルの小説でも活用していいかと思います。
 ただし当然ですがサプライズを考えるのは簡単ではありません。
 サプライズ・エンディングの小説は、ラストにその小説の全てが詰まっているため、そこに向けての勢いや流れが強く作られます。
 これが、ミステリーが純文学の作品よりも読みやすくなる理由でもあります。

#45 短編小説

 短編小説は、小説の基本形です。どのように書くのがいいのでしょうか?
 主要登場人物は3名か4名が理想的です。2人だと少なすぎますし、5名だと多すぎます。(脇役は除きます)
 まだ技量がない書き手の場合、設定は日常的なものがいいでしょう。あまり非日常的な設定ですと、読者が感情移入できません。
 登場人物が決まったら、展開を考えます。小説で展開の軸になるものは、失恋、離婚、敗北、死、倒産、事故、失敗、病気など、ネガティブな出来事が多いです。
 これはやはり、ハラハラドキドキの臨場感や切迫感を読者に与えるという意図もありますし、途中にネガティブな部分がないとハッピーエンドにもならないという理由からでもあります。
 短編小説は既に多くの作品が出ていますので、どこかで読んだようなステレオタイプなものにしないことも大切です。