小説の書き方

小説 文学 書籍

Month: August, 2012

#51 会話文

会話の台詞は、現実世界の実際の会話とは似て非なるものです。
小説では登場人物のビジュアルが読者には見えないので、描写と説明、それに会話文でそのイメージを読者に伝えることになります。会話の台詞は、読者に登場人物のイメージを伝える最高のインターフェイスと考えていいでしょう。
よって、会話文では、発話者の性別、年齢層、関係性、人物像を十分に考慮した台詞が求められます。
意味のない相づちや不要な台詞も削ぎ落とした方がいいでしょう。
リズム感や会話の妙を出すことが、小説には求められます。
また会話の特徴が、その小説や作家の重要なスタイルの一部になることは、村上春樹の小説を見れば理解できると思います。

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#50 登場人物を増やす

小説にはプロットに応じた適正な分量があり、少人数の構成だと、途中からストーリーが進まなくことがよくあります。
そんなときに物語の展開の起爆剤となるのは、「登場人物を増やす」というテクニックです。
いきなり主人公の昔の恋人や、生き別れになった実の親が出てくるという場面を、これまで読んだ小説でも経験したことはないでしょうか。
「新しい登場人物の登場」、覚えておいて損はありません。

#49 小説の三要素

小説の内部は、大きく三つの要素に分けられます。
1)物語にリアリティを与える「描写」
2)物語を導いていく「説明」
3)登場人物に生命を与える「会話」
の三要素です。
これらが三位一体となって強力な化学反応を起こしたときに、小説はとてつもない力を持ちます。
この基本の三要素は、古今東西どのような作品でも不変です。
「説明」だけがやたらに多いと、小説ではなく単なる「あらすじ」になります。